Thursday, October 16, 2014

藤井健仁 (Takehito Fujii) Exhibition Information - 川崎市岡本太郎美術館 開館15周年記念展 「TARO賞の作家Ⅱ」 - @ 川崎市岡本太郎美術館


川崎市岡本太郎美術館では、2014年10月18日から2015年01月12日にかけて開館15周年記念展の 「TARO賞の作家Ⅱ」 が開催され、藤井健仁も受賞者の一人としてこの展示会に作品を出品するという。
当ブログでは、藤井健仁の作品では、鉄人形のシリーズを何度かエントリでポストさせてもらったが、展示会ではその鉄人形のシリーズだけでなく、鉄面皮のシリーズも展示されるとのこと。

川崎市岡本太郎美術館 開館15周年記念展 「TARO賞の作家Ⅱ」

大巻 伸嗣  タムラ サトル  天明屋 尚
藤井 健仁  ヤマガミ ユキヒロ

2014年10月18日 (土) ~ 2015年01月12日 (月祝)

岡本太郎の精神を継承し、自由な視点と発想で、現代に鋭いメッセージを突きつける芸術家を顕彰するため創設されたTARO賞(岡本太郎現代芸術賞)。これまで17回を数えるTARO賞から、国内外で活躍する作家を数多く輩出してきました。
岡本太郎美術館では、入選者を紹介するTARO賞展を第4回より毎年開催してきましたが、過去にはTARO賞展と同時期に、また現在は「TARO賞の作家」シリーズとして、受賞作家を紹介する展覧会を開催しています。かつて岡本太郎がそうであったように、新しい才能を支援し、発表の機会を提供していきたいと考えています。
シリーズ第2回となる本展では、第6回から第12回で入賞した5名の作家、大巻伸嗣(第6回特別賞)、タムラサトル(第8回入選、第12回特別賞)、天明屋尚(第6回優秀賞)、藤井健仁(第7回入選、第8回準大賞)、ヤマガミユキヒロ(第11回特別賞)の現在の活動を紹介します。新しい表現の可能性を探る意欲的な作品をご覧ください。

会場: 川崎市岡本太郎美術館
住所: 神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-5
Tel:  044-900-9898
Site: http://www.taromuseum.jp/

会館時間: 09:30~17:00 (入館は16:30まで)
休館日: 月曜日 (11月3日、11月24日、01月12日を除く)、11月04日 (火)、11月25日 (火)、12月24日 (水)、12月29日 (月)~01月03日 (土)

藤井健仁 彫刻総覧 弐

Saturday, October 4, 2014

村田兼一 Exhibition Information - 着色写真回顧展 - @ みうらじろうギャラリー


村田兼一の個展が本日から開催されている。
「着色写真回顧展」 は、2014年10月04日から2014年10月26日にかけ、中央区にあるみうらじろうギャラリーで開催される。
すべて着色写真で、額装された作品が25点、ファイル三冊に纏められて公開される作品が130点、そしてポラロイドの展示という内容。
11日と12日は在廊しており、11日にはトークショーを予定しているとのことなので、お時間のある方は是非!

村田兼一「着色写真回顧展」
10月4日(土)~26日(日)
12時~19時 月曜休廊

10月11日 (土): トークショー 「写真家村田兼一とモデルたち」
16時~18時
参加費: 1,000円
※要予約 (info@jiromiuragallery.com or 03-3295-1160)
ゲスト: 村田タマ(写真家)、七菜乃(特殊モデル)、谷崎榴美(魔女術実践家)


みうらじろうギャラリー
〒: 103-0011
住所: 東京都中央区日本橋大伝馬町2-5
    石倉ビル4階
TEL: 03-6661-7687
http://jiromiuragallery.com/ 


10月10日から村田タマの写真展が開催され、初日の10日、村田兼一は村田タマと一緒に夕方から神保町画廊に在廊しているとのこと。
また、当日の午後7時から神保町画廊のustに出演を予定しているとのことなので、お見逃しなく。

村田タマ写真展
「おもちゃ箱」
10月10日(金)~19日(日)12時~18時(金曜日は19時まで)
休廊日:14日

神保町画廊
TEL: 03-3295-1160
http://jinbochogarou.com/

村田兼一オフィシャルサイト/Another Tales Of Princess「眠り姫」
みうらじろうギャラリー JIRO MIURA GALLERY

Exhibition Information - with ハローキティ - @ MDP GALLERY / SPACE M - 「Reborn」 - @ 木之庄企畫


松山賢から参加する二つのグループ展のお知らせが届いていたので紹介しよう。
まず一つ目は、30名を超える作家が40周年を迎える 「ハローキティ」 とコラボレーションし制作した作品を展示する 「with ハローキティ」 展。
松山賢の作品は、NHKの子供番組のぬいぐるみ的なキティとモデル体型の少女が野原に仲良く立っているところを描いた作品を出品。
両者の対比が面白いのだけど、この作品は展示会開催日まで公開がNGだそうなので、このエントリも忘れていなければそれに合わせて公開することにしたい。

「with ハローキティ」 展

2014年10月10日(金)~11月3日(月)
午前11時ー午後7時
休廊日なし

レセプションパーティー: 10月10日(金) 18:00~20:00


株式会社ゼルスは、企業コラボアート東京2014実行委員会を立ち上げ、2014年10月10日(金)~11月3日(月・祝)に原宿、青山、渋谷、代官山の街をアート・ストリートにする企業とアートのコラボレーション企画「企業コラボアート東京2014」を開催します。
「企業コラボアート東京2014」  http://collabo-art.com/

「企業コラボアート東京」は「アートビジネスの新しいインフラを創る」というコンセプトのもと、“企業の力”と“アートの力”を結んだアートの祭典として2013年より始動しました。
「企業・アート・人・街」とが一体となり、従来にない切り口で日本のアート業界を活性化させ、さらに世界に発信する機会を広げていくための画期的なアートの祭典です。企業がアート作品を購入して、アーティストの創作活動を支援する「企業コレクター」というカテゴリーを啓蒙、育成していくことも開催目的の一つとしています。
企業が日本のアート業界を支援し、世界に発信していくという新たな文化活動の導入を推進していきます。
第2回目にあたる今回は、40周年を迎える「ハローキティ」とのコラボレーションも実現。MDP GALLERYとSPACE Mにて「with ハローキティ」展と題した、30名以上の個性的なアーティスト達のハローキティ作品を展示致します。
この機会に是非、ギャラリーまでお越し下さい。お待ちしております。

■出展作家
JUN OSON、DRAGON76、niu、NOPPO、PED、uco、LUNA..CLIP..、青木裕、浅葉克己、伊東明日香、稲葉怜、大串ゆうじ、岡村透子、小澤英、加藤正臣、木野下円、空山基、高橋キンタロー、チリ、筒井美代子、ツバキアンナ、永井秀幸、成田久、中村大輔、松山賢、松岡ミチヒロ、マルミヤン、三尾あすか&あづち、柳晴康、山崎カズヒコ、レイモンド・ホラチェック、ロボットメガストア 他


会場: MDP GALLERY / SPACE M
開催日時: 2014年10月10日(金)~11月3日(月)
開廊時間: 11:00~19:00
休廊日: 無休

所在地: 東京都目黒区青葉台1-14-18 1F
アクセス: 東急東横線 中目黒駅正面出口より徒歩8分
Tel: 03-3462-0682
Site: http://mdpgallery.com


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

もう一つは私がブログの更新をサボっていた7月に青森県立美術館からスタートした 「美少女の美術史」 展で、現在は静岡県立美術館で開催されており、そちらでの展示か終わると、続いて島根県立石見美術館での開催となっている。

美少女の美術史
静岡県立美術館: 2014年09月20日 (土) ~ 11月16日 (日)
島根県立石見美術館: 2014年12月13日 (土) ~ 2015年02月16日 (月)

「美少女」は、美術、漫画、アニメ、映画、文学、芸能など様々な分野に登場する、現代日本文化における特徴的なモチーフです。「少女」という概念が一般に定着したのは、近代的な学校制度の整備により女学生という身分が生まれ、また出版文化の発達によって少女雑誌文化が花開いた20世紀初頭とされています。しかしこれ以前にも「少女」にあたる若い女性は美術に表現されていました。本展覧会は、「美人図」が盛んに制作された江戸時代から、「少女」が誕生した近代を経て、「美少女」が日々メディアをにぎわす現代にいたるまでの様々な少女のイメージを探索し、私たち日本人が少女という存在に何を求めてきたかを振り返るものです。出品作品は江戸の花ともいうべき浮世絵から、近代に隆盛した美人画、少女たちの心をとらえた叙情画、さらには戦後文化を象徴する漫画やアニメ、フィギュアといったキャラクター文化、そして現代社会における少女イメージを表したアート作品まで、多岐にわたるラインナップとなっています。この展覧会が、鑑賞される皆様に様々な時代、分野の文化に触れる機会となることを願っております。

 本展覧会は、様々なジャンルを横断し、科学や文学、サブカルチャーと美術との関係を問うた「ロボットと美術 ——機械×身体のビジュアルイメージ——」展(2010 年)を開催した3つの美術館の学芸員が再び結集し、同様のコンセプトで企画したものです。公立美術館の連携に新しい形を提示することができれば幸いとも考えております。

■出展作家

●あ●
青島千穂
赤塚不二夫(『ひみつのアッコちゃん』)
浅井真紀
味戸ケイコ
吾妻ひでお(『ななこ SOS』)
有識
有島生馬
有元利夫
池田(榊原)蕉園
石黒賢一郎
イヂチアキコ
いち姫プロジェクト
伊藤彦造
魚月
U35
N 人
榎本千花俊
O JUN
ob
大嶋優木
岡田幽明
岡村政子
岡本大更
岡本光博

●か●
梶田半古
加藤まさを
加藤美佳
金陵
金子國義
鏑木清方
菊池華秋
菊池契月
喜多川歌麿
北沢映月
北野以悦
北野恒富
猫犬(きめら)
工藤麻紀子
熊澤未来子
黒田真徳(マックスファクトリー)
KEI
渓斎英泉
小磯良平
五代歌川国政
小館善四郎

●さ●
桜文鳥
佐竹 慎
島成園
志村貴子(『青い花』)
霜鳥之彦
シャイニングウィザード@沢近(マックスファクトリー)
松斎吟光
白瀧幾之助
ZiR
鈴木春信
須藤しげる

●た●
高木葆翠
高木正勝
高田明美(『魔法の天使クリィミーマミ』)
タカノ綾
多田北烏
高橋しん(『最終兵器彼女』)
高橋成薇
高橋真琴
高畠華宵
竹久夢二
太刀掛秀子
谷口真人
田渕由美子
玉城末一
智恵理
鳥文斎栄之
塚本茂
椿貞雄
手塚治虫(『リボンの騎士』)
東京モノノケ
東郷青児
唐仁原希
ともよしおっさん
鳥越タクミ

●な●
内藤ルネ
中澤弘光
長沢蘆雪
永島信也
中原淳一
中村大三郎
中村宏
ナナミ
丹羽阿樹子

●は●
白熱灯
橋本花乃
橋本明治
長谷川利行
長谷川昇
複数企業、アーティストによる「初音ミク」をモチーフとする
インスタレーション作品
林静一
ppr てんと
蕗谷虹児
藤島武二
藤野一友
BOME
星野キソラ
本田庄太郎

●ま●
前川千帆
牧野虎雄
町田隆要
松村綾子
松本かつぢ
松山賢
丸尾末広
Mr.
水森亜土
三谷十糸子
陸奥 A 子
村上隆
村田米四
村山加奈恵
森口裕二
MONQ

●や●
矢崎千代二
山川秀峰
山本昇雲
山本タカト
山本大貴
湯浅一郎
yuma
宵町めめ
由里本景子
吉井忠
吉田ドンドリアン
吉岡(木谷)千種
吉岡正人
四谷シモン

●ら●
柳江
龍山
六治郎(辻村聡志)

●わ●
和田英作
わたなべひろし、けいこ(『魔法のプリンセス ミンキーモモ』)


静岡県立美術館
〒422-8002
静岡市駿河区谷田53-2

会期: 2014年09月20日(土)~11月16日(日)
休館日: 09月22日(月)、29日(月)、10月6日(月)、14日(火)、
     10月20日(月)、27日(月)、11月4日(火)、10日(月)
開館時間:10:00〜17:30(展示室への入室は17:00まで)
TEL: 054-263-5755


島根県立石見美術館
〒698-0022
島根県益田市有明町5-15

会期: 2014年12月13日(土)~2015年02月16日(月)
休館日: 毎週火曜日(12月23日は開館)、12月28日~31日、1月1日
※新年は1/2から開館
開館時間: 10:00~18:30(展示室への入場は18:00まで)
TEL: 0856-31-1860

美術作家 松山賢
美少女の美術史

Sunday, June 1, 2014

Sophie Morisse et Marc Lemoine Exhibition Information - Des transparences - @ Galerie 60


2014年06月02日から2014年06月29日までフランス北部ウール県のジヴェルニー (Giverny) にある Galerie 60 でソフィ・モーリス (Sophie Morisse) とマーク・ルモワンヌ (Marc Lemoine) のデュオの展示会 "Des transparences" が開催される。
6月7日の18時から展示会のパーティーが開催されるという。

ソフィ・モーリスは人物画、マーク・ルモワンヌは静物画を中心に描いており、ソフィ・モーリスについては別途エントリを立ててパーソナルデータと作品をまとめておいた。
マーク・ルモワンヌについてはあまり情報が拾えなかった。
作品についてはサイトへのリンクがあるのでそちらを参考にして頂きたい。

Sophie Morisse et Marc Lemoine
"Des transparences"

du 2 au 29 juin 2014
vernissage samedi 7 juin
à partir de 18h


GALERIE 60"
60, rue Claude Monet - 27620 Giverny
http://www.giverny.fr/artistes-galeries/galeries/giverny-galerie-galerie-60/

Sophie Morisse - ODEXPO
Marc Lemoine - Accueil
Giverny | Galerie | GALERIE 60 |

Sophie Morisse










Sophie Morisse (ソフィ・モーリス)
1962年生まれ。
フランスの画家。

ルーアン美術学校 (l'Ecole des Beaux-Arts de Rouen) で学び、1987年に卒業。

ソフィ・モーリスが描く対象の多くは少年や少女だ。
少年や少女のありのままの姿を描いていきながら、何処かでそれを踏み外し、非日常的な幻想の世界へと足を一歩踏み入れる。
リアリズムの中に踏みとどまることが出来なくもないのだろうが、しかしそこから逸脱してしまう。
それはかつて自分がそこにいた、だけど決して再び戻ることの出来ない黄金の時代を捉えなおすための方法なのであり、ソフィ・モーリスはその方法でかつて自分がいた世界へそっと足を踏み入れることがあるのかもしれない。
すべての作品が日常から逸脱した世界を描いているという訳ではないのだけど、そういった印象を受ける作品が目に付くので、つい、勝手な想像をしてしまった。

ところで、1枚目にポストした作品なのだけど、まったく似ても似つかないフランシスコ・デ・ゴヤ (Francisco de Goya) の 『我が子を食らうサトゥルヌス (Saturno devorando a un hijo)』 を何故か連想。
たぶん、サトゥルヌスの眼を思い出したからなのだろうが、見比べてみるとなんで連想したの?ってくらい違うので、別の作品を連想しようとしてそれが思い浮かばず、 『我が子を食らうサトゥルヌス』 が代わりに思い浮かんだのかもしれない、と思うことにした。

Sophie Morisse - ODEXPO

Wednesday, May 28, 2014

村田兼一 (Ken-ichi Murata) Exhibition Information - 少女観音 - @ 神保町画廊


村田兼一の個展 「少女観音」 が2014年05月30日から2014年06月15日にかけて、神田神保町1にある神保町画廊で開催される。
およそ一年かけて、仏教の観音をモチーフに少女のエロスを追及した写真を撮り続けてきたそうで、今回の個展はそれらをまとめて展示するものになるという。
5日、6日、7日、8日が在廊予定とのこと。

村田兼一 個展
少女観音展
2014年05月30日~2014年06月15日


聖なる神々にエロスの感情を託するということは、古今東西を問わずよく見られる。キリスト教の世界では聖マリアがその役目を果たし、仏教では女身の姿で描かれることが多い観音がエロスの受け皿になって来た。村田兼一の「少女観音」もその流れに沿うものだが、そこにはいかにも彼らしい趣向が凝らされている。イノセントな少女たちのたたずまいと、恐るべき淫らなポーズとのコントラスト。奇妙な仕草で印を結ぶ彼女たちの背後で、村田が悪戯っ子のような笑みを浮かべている様が、思わず目に浮かぶ。
- 飯沢耕太郎 (写真評論家)


神保町画廊
〒101-0051
東京都千代田区神田神保町1-41-7 安野ビル1階
開廊時間: 12時~18時 (金曜日は19時まで)
休廊日:月曜日・火曜日
Tel: 03-3295-1160
URL: http://jinbochogarou.com/

村田兼一オフィシャルサイト/Another Tales Of Princess「眠り姫」
神保町画廊 HOME

Monday, May 19, 2014

Exhibition Information - FACES and HEADS - @ みうらじろうギャラリー


松山賢からグループ展参加の告知が届いていた。
2014年05月20日から2014年06月08日にかけて中央区日本橋にあるみうらじろうギャラリーで開催される 「FACES and HEADS」 に参加するとのこと。
松山賢の他には、靉嘔、小野隆生、門倉直子、川島秀明、川原直人、合田佐和子、佐久間友香、佐竹龍蔵、丸山恭世、山本タカト、マン・レイ、ウィリアム・ロップ、若林真耶といった作家が参加。
今回はポートレイトの、特に顔や頭部を捉えた作品ばかりを集めたグループ展になっているという。
顔や頭部に限定したモチーフで作品を選ぶことによって、より一層作家性の類似と差異が露わになる展示会になると思われるので、かなり面白いものになるのではないだろうか。

FACES and HEADS
2014年05月20日(火) ~ 2014年06月08日(日)

オープニング・レセプション
5月20日(火) 18:00-20:00


みうらじろうギャラリー JIRO MIURA GALLERY
〒103-0011
東京都中央区日本橋大伝馬町2-5 石倉ビル4階
tel: +81-(0)3-6661-7687
fax: +81-(0)3-6661-7690
e-mail: info@jiromiuragallery.com
開廊時間: 12:00 - 19:00
定休日: 月曜日・祝日
http://jiromiuragallery.com/

美術作家 松山賢
みうらじろうギャラリー JIRO MIURA GALLERY

Saturday, May 17, 2014

Exhibition Information - FOIL AWARD in KYOTO EXHIBITION - @ FOIL GALLERY


先日個展のエントリを立てた麥生田兵吾が参加しているグループ展が本日05月17日から06月01日まで京都市の上京区にある FOIL GALLERY で開催される。
麥生田兵吾以外の参加者は、池田真子、TACO、真月洋子で、写真家が一人、現代美術作家が二人、映像作家が一人という構成。

“FOIL AWARD in KYOTO EXHIBITION”

2014年05月17日~2014年06月01日


会場: FOIL GALLERY
〒602-8453
京都市上京区笹屋町通智恵光院西入笹屋町1-519
マーブルビルディング3F
http://www.foiltokyo.com/gallery/galleryindex.html

開廊時間: 11;30-20:00
定休日: 水曜日
入場料:300円(中学生以下無料)

ポストしたのは麥生田兵吾の作品。


「 pile of photographys 」 |
FOIL GALLERY

Wednesday, May 7, 2014

麥生田兵吾 (Hyogo Mugyuda) Exhibition Information - Artificial S 2. "daemon" - @ Gallery PARC | GRANDMARBLE





1976年、大阪府生まれの写真家。

撮影した写真を毎日絶やすことなく自身のサイトで公開している麥生田兵吾の個展が開催される。
開催期間は2014年05月06日から2014年05月18日まで、京都の中京区にある Gallery PARC | GRANDMARBLE での開催となる。

Artificial S 2. "daemon"
2014年05月06日~2014年05月18日


麥生田兵吾は主題として「Artificial S」を挙げています。「Sはsense=感覚(感性)」という意味を持つことから、麥生田は「Artificial S.」を「人間の手によりつくられた感性」というような意味として捉えているものです。麥生田はこの主題「Artificial S」を補完・構成する一つの試みとして2010年の1月より、毎日撮影した写真を、撮影したその日のうちに自身のウェブサイト(http://hyogom.com)内の「pile of photographys」にアップする試みを4年以上(現在も継続中)に渡って絶え間なく続けています。これは「進まねば失い、怠れば後退する、そういった性質の感性ともいえるものを手に入れたい」、「それは瞬間瞬間に、肉体と精神に訪れ過ぎ去っていくもの」、「私はこれを、例えば表現においても、先んずるものにしたいと考えています」とした麥生田の願いに基づくものであり、それはとりもなおさず「人間(=麥生田)の手によりつくられた感性」の存在を確認するための行為とも呼べるもので、ここでは「写真」はその照査(証左)としてただ存在しているといえます。
麥生田は主題「Artificial S」を現在のところ5つに別けており、本展覧会ではその2つ目に位置づけられている“Daemon”(ギリシャ神話におけるダイモン=神々と人間の間に介在する二次的な神)をテーマとして、「人の心におさまっている正体を定めないイメージを露にする」ものです。展示されるそれぞれの写真は、いずれも我々が日常で目にする風景の一部がただ「写った」ものであり、それ自体はおよそ「意味」を持つものではありません。しかし、鑑賞者は目の前に在る「写真」を「見る」うちに、そこに「勝手」に「意味のようなもの」を「見たり」「見なかったり」します。
鑑賞者に内在する茫漠としたイメージ(想像)が、目の前のイメージ(図像)を借りて、イメージ(想像や図像や意味)を成すこと。いわば偶像崇拝にも似たこのベクトルが、鑑賞者の目に前にある「世界を写した写真」によって引き起こされる時、私たちは確かにソレ(写真あるいは世界)に出会い、ソコ(写真あるいは世界)に何かを見つけます。ただソレだけのことです。20点あまりの写真がただ在る本展で、皆さんは何を見つけるでしょう。


麥生田兵吾によるステートメント:

主題「Artificial S」。

「S」は「感覚,感性=sense」という意味を持たせています。ですから「Artificial S」は、「人間の手により作られた感性」というような意味です。
この主題は5つの章に分けられています。今展覧会はその2章目の”Daemon”。人の心におさまっている正体を定めないイメージ=daemonをみつけます。

たとえば、心をピタッと変わらないままで伝えようとすれば、向うへ届くまでの間でポロポロとたくさんのものが嘘のほうへ落ちていきます。嬉しい事を“嬉しい”と、悲しい事を“悲しい”と、かっちり決まった言葉を使っても、大きい小さいはあるものの喪失感を覚えます。りんごを「りんご」と届けても同じのようです。

写真も同じようなことが起こります。
対象が光学的なものでなければ写真にはできませんが、”このりんご”と”写ったリンゴ(写真)”は異なり、”見られて了解されたリンゴ”もまた異なります。そして写真はリンゴの姿の痕跡として大変強い確かさを与えますから、それぞれ在るはずの差異をみえにくくしています。

言葉も写真も嘘をつきます。
ですがこれも嘘です。事物には嘘も本当もなく、ただ在るだけなのだから。意味などきっとないのです。

私はある精神的にまいった時期がありました。いよいよ心が酷くなった頃に見ていた景色は”意味”がありませんでした。リンゴはただリンゴで、コップはただコップで、りんごとコップに何も違いはなく、その違いのなさにも違いはなかったのです。
文字通りの意味のない世界です。
そのような世界で写真は必要はありません。もちろん在ってよいですが写真を発見することはできないでしょう。ですからわざわざカメラを持ち出しシャッターを押す必要などあるわけがありません。完成した世界、静止した世界でした。ただそれを決定しなかったものは命です。私の小さくなった心臓が、静止した世界で動いていました。私は私の生で一番最後となる覚悟をしなければいけませんでした。

私は命を信じます。
命は静止する事から抵抗し、世界を見ます。
見ることで意味を生みだすのです。
見つけるのです。

この世界は不可能で覆われてる真っ暗闇です。しかし命は、手探りする事だって恐ろしい闇をビリビリ切り開いて進んでゆきます。この力は想像力です。
スプーンを持ち上げる事だって、階段を降りる一歩だって、歌うこと、踊ること、これらは全て想像力によるものです。想像力こそが不可能を「ソンナ事ハナイ」と否定し続けられるのものです。(こういった理由から、シャッターを押すという所作からすでに意味を感じていますので、私は写真家と名乗らずにいられません。)

嘘や本当という話しに戻りますと、実はそんなことはどうでもよいのです。ただ、そのどうでもよいことから学ばないといけない事は、言葉がただ言葉であり、写真はただ写真であるということです。私と他者との間にある点「・」、それが言葉や写真です。その「・」は正しかったり正しくなかったりしませんし、だから良いも悪いもありません。ただ、お盆にのったものをドンガラガッシャンとやってしまうような行儀の悪い「・」であればよいなと思っています。

今展覧会の「・」は「daemon」です。みなさんは何を見つけてくれるでしょう。


Gallery PARC | GRANDMARBLE
〒604-8082
京都市中京区三条通御幸町弁慶石町48
三条ありもとビル
[ル・グランマーブル カフェ クラッセ] 2階
Tel. 075-231-0706
http://www.galleryparc.com/

開廊時間: 11:00-19:00 (*金曜日は20:00まで)
定休日: 月曜日

このブログの傾向から人物が被写体となった写真を選んだのだけど、実際、麥生田兵吾が撮影しているのは日常の風景であり、それでいて都市の雑踏の中というのではないので、そこに人が偶然写りこむということはあまりない (すべての写真を見ているわけではないので違っているかもしれない)。
そこに写っているのは、朽ちていく建物やモニュメント、荒れた壁面、うち捨てられたクルマ、雑木林、忘れ去られた何か・・・・・・。
自分の好みだということもあって、そういった物が目に付くし、記憶に残るのだけど、もちろん日々撮影を続けているので、自然と季節的なものが写真に写っていて、今の時期であれば、やはり咲き誇る花が、そしてこれからは新緑が、更に繁茂する植物が写真に写ることになり、季節の移り変わりを徐々に見る側に伝えていくことになるのだと思う。
ブログを訪れた者は、ブログの性質上アップロードされたものを遡りつつ見ていくということになるのだけど、それはゆったりとしたリズムで季節を逆再生するかのように経験していくということことになるだ。
しかし、だからといって、麥生田兵吾がそういった季節の変化を見せたいという欲求を持っているとは思えない。
日本の四季をそこに見出して欲しいとかということではなく、いや、見出してもいいのかもしれないが、だけど、おそらく、そういったこととは別の何かをその中から見てもらいたいのだと思う。
もちろん、麥生田兵吾はこう見て欲しいなどとは口にしないだろうが。
ブログの写真にはあまりタグが付けられていない。
全く付けられていないというのではなく、例えば、定期的に撮影しているアシナガバチの巣作りには 「rhythm」 というタグが付けられていたりする。
しかし、そうしたタグが付けられているものは一割強で、それ以外は 「photography /as daily」 以外のタグは付けられていない。
自分であれば、建物だとか人物だとか壁面だとか雑木林だとか落書きだとかマネキンだとか人物だとか、ガシガシ分類してしまうだろう。
麥生田兵吾は分かり易く分類するということを拒否しているのではないにしても、抵抗を感じているのではないだろうか。

書いていて何を言いたかったのか分からなくなってしまったが、とにかく、個展では、見る者が勝手にしていた分類や季節というものから開放され、全く別の眼で作品を見ることが出来るいい機会となるだろう。

という訳で、いつも更新で写真を見ているという方も、是非会場に足を運んで頂きたい。


「 pile of photographys 」 |
Gallery PARC | GRANDMARBLE

Friday, March 28, 2014

上田風子 (Fuco Ueda) Exhibition Information - 記憶の花 (Flower of Memory) - @ Thinkspace gallery



©2011 Fuco Ueda

2014年03月29日から2014年04月19日にかけて、上田風子の個展 「記憶の花 (Flower of Memory)」 がロサンゼルスのカルバーシティにある Thinkspace gallery で開催される。
西海岸と上田風子の作品はすごく相性がいいと勝手に思っているので、開催期間中、現地に滞在する予定のある方は、機会を見つけてギャラリーでそれを確認して、なるほどとうなずいて頂きたい。

上田風子個展
「 記憶の花 」
FUCO UEDA Exhibition " Flower of Memory "
2014年 3月29日~4月19日
Opening reception :3月29日 18:00 - 21:00

Thinkspace gallery
6009 Washington Blvd. Culver City, CA 90232
(310) 558-3375

Open : 12:00 - 18:00
Close : 日・月休廊

http://thinkspacegallery.com

[ * F u c o U e d a * ]