Friday, May 12, 2006

Mary Daniel Hobson - MAPPING THE BODY -






Mary Daniel Hobson (マリー・ダニエル・ホブソン)
サンフランシスコ生まれ。

14歳の頃、カメラを通して、 ごみ箱、歩道の隙間、建物の壁面に広がる蔦をフレームでとらえる美しさを知り、そういった眼で世界を見渡すようになったのだという。
アメリカ合衆国ニューヨーク州のポキプシー市にあるヴァッサー大学 (Vassar College) に進学し、美術史を専攻。
また、卒論のテーマには、モデルからマン・レイの恋人、前衛写真家、フォトジャーナリストと活動を繰り広げたリー・ミラーを選んでいる。
リー・ミラーの中に女性のロールモデルが自己表現の媒体として写真撮影を受け入れているのを理解し、リー・ミラー研究をと通して知った喜びはニューメキシコ大学 (University of New Mexico) で写真史の学位取得へと向けられた。
MA取得に際し選んだテーマはピカソの愛人で「泣く女」のモデルとして知られるドラ・マール (Dora Maar) で、ドラ・マールもモデルの経験があり (プロのモデルという訳ではないが、ピカソのモデルとしてだけでなく、シュルレアリストたちと親しく交際していた頃にマン・レイのモデルを務めている)、写真家としても活動した (ピカソが大作「ゲルニカ」を制作している現場を撮影したのがこのドラ・マールである) 女性という点でリー・ミラーと似ている。

シュルレアリスムに関わりのある主題を研究してきた結果、マルチメディアを活用した作品制作にシュルレアリスム的な側面が表れるのは当然といえるだろう。
1996年から作り始められた "MAPPING THE BODY" を見ればそれは明らかで、以後のシリーズもその影響が窺える。
その "MAPPING THE BODY" というシリーズから、

"In Memory" (1996)
"Abroad" (1999)
"Empire" (2001)
"Untitled (for my Grandmother)" (1996)
"Amuse" (1999)

の5点をポスト。
3点目の手首はもしかすると男性のものかもしれず、そうするとこのブログのコンセプトから外れてしまうのだが、今のところ確認する術がないので、とりあえず女性のものということにしておきたい。

Mary Daniel Hobson

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